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2022年度第3四半期決算説明会質疑応答(2023年01月30日開催)

2023年01月31日更新

高機能プラスチックスカンパニーについて

  • 3Qに比べて4Qで増益幅が大きい見通しになっている。各分野における状況をどの様に見ているか。

    (上脇)エレクトロニクス分野の需要については4Qも回復を見込んでいない。モビリティ分野では、自動車の生産台数がある程度回復してくること、売値改善も進んでいることから、4Qで更なる改善を見込んでいる。住インフラ材分野については、3Qと4Qとでほぼ変わらない見通しとしている。

  • 数量・構成の分野別の状況についてはどうか。

    (上脇)エレクトロニクスでは、スマホの需要減の影響を強く受けた液晶分野で大きく下げている。また非液晶分野においても、MLCC向けなどの一部の材料が下がっている。モビリティでは、中間膜と放熱材料が伸びている。住インフラ材においては、国内の非住宅需要の減少を受けて耐火材料が下がっている。

高機能プラスチックスカンパニー・エレクトロニクス分野について

  • エレクトロニクスの液晶分野の4Q売上が、3Q対比で回復する予想になっているのは、何によるものか。

    (上脇)スマホの出荷台数は3Qを底にして、4Qは若干ではあるものの戻ると見ている。この市況の見通しを勘案した見通しとしている。

高機能プラスチックスカンパニー・モビリティ分野について

  • モビリティ分野において中国需要減とあるのは、ロックダウンとの認識で良いか。

    (上脇)ロックダウンによるところもあるが、その解除に際して感染者が爆発的に増加し、一時的に生産等が滞った12月の状況が、より強く影響したものと考えている。

  • 中間膜の事業におけるシェアの状況に変化はあるか。

    (上脇)前年比115%超と見ているHUD膜、またEV車向けに伸長している遮熱膜など、高機能中間膜が確実に売上を伸ばして、構成の改善に寄与しており、高機能中間膜については一定のシェアを維持していると考えている。

  • モビリティ分野における売値改善は、3Qよりも4Qの寄与度が大きいとの理解で良いか。

    (上脇)3Qから改善の効果は出ているが、4Qの寄与度のほうが大きい。

高機能プラスチックスカンパニー・住インフラ材分野について

  • 住インフラ材分野で、非住宅向けの耐火材料が減速している理由は何か。

    (上脇)コロナ禍による落ち込みから、需要は回復してくるとの見通しによって計画を組んだが、想定したよりも回復のスピードが遅く、その影響を受けた。

住宅カンパニーについて

  • 住宅で集客の回復から、実際に受注の回復につながるまでの時間はどれくらいか。

    (上脇)集客から受注までのタイムラグは、およそ3ヶ月から6ヶ月くらいと考えている。

  • 受注単価が上がっているが、コストアップに対する採算という点ではどの様な状況か。今後に向けてどの様な見通しか。

    (上脇)部材が高騰し、1棟あたりの採算が低下した時期はあったが、ソーラーや蓄電池の搭載率を上げることなどによる棟単価アップを継続し、現在は部材高騰以前の採算に近いところまで戻してきた。こういった棟単価アップの効果については来年度以降も寄与するものと見ている。

  • 部材コストのトレンドをどう見ているか。鉄鋼や木材など、厳しかったものがようやく下がってきたとの理解で良いか。

    (上脇)想定していた状況よりもわずかに良化しているが、楽観できる状況ではないと考えている。

環境・ライフラインカンパニーについて

  • 機能材料分野の「成型」で、エレクトロニクス市況の悪化の影響を受けているのはどういった製品か。

    (上脇)積水成型という会社で比較的付加価値の高い製品をつくっている。その中に、半導体製造に使われる研磨液などの液体搬送用の、高性能コンテナを柱とするブロー成型の製品群がある。それらがエレクトロニクス市況の悪化を受けて減少している。

  • FFUの事業における遅延の影響は、4Q以降は挽回するか。

    (上脇)4Qは極力遅延を防いで、売上を計上していくことを進めていく。受注は堅調であり、来年度以降にむけた受注の獲得も並行して進めていく。

その他

  • BSの棚卸資産を見ると、9月末との比較で在庫がかなり増えている。その内容は何か。

    (西田)非住宅で、12月の売上が想定より低かったことが影響しており、一時的にBtoB向けの在庫が増えている。その分、4Qで生産が想定より下がることはあっても、CRの発現に大きな影響を及ぼす様なレベルではない。また、3月末には在庫の水準は戻るだろうと考えている。