尼崎工場敷地の一部における土壌汚染状況調査結果について

2012年09月07日

弊社は、この度、尼崎工場敷地の一部(以下、「対象地」という。)を売却するにあたり、自主的に土壌汚染状況調査を実施したところ、敷地内から、数種類の重金属類について土壌汚染対策法で定める基準に適合しない土壌と地下水が確認されましたので、調査結果ならびに今後の対策について、お知らせいたします。

1.対象地(「図1」参照)

兵庫県尼崎市潮江5丁目103番2  尼崎工場東工場跡地
兵庫県尼崎市潮江5丁目445番1  尼崎工場旧駐車場

(ご参考) 現在の土地所有者:アーク不動産株式会社(本社:大阪市中央区)
土壌汚染対策工事実施者:積和不動産関西株式会社(本社:大阪市北区)

2.調査結果(「図2」参照)

土壌汚染対策法で定められている第一種特定有害物質全項目(揮発性有機化合物)、第二種特定有害物質全項目(重金属等)、第三種特定有害物質1項目(PCB)の21物質を調査いたしました。その結果、土壌汚染対策法の指定基準に適合しなかったものは、次のとおりです。

(1)土壌調査結果:土壌溶出量

物質名 最大濃度 基準値 最大不適合倍率 基準不適合区画数
六価クロム化合物 0.07 mg/ℓ 0.05 mg/ℓ以下 1.4倍 1/283
水銀及びその化合物 0.0037 mg/ℓ 0.0005 mg/ℓ以下 7.4倍 1/283
砒素及びその化合物 0.015 mg/ℓ 0.01 mg/ℓ以下 1.5倍 1/283
ふっ素及びその化合物 1.8 mg/ℓ 0.8 mg/ℓ以下 2.3倍 18/283

(2)土壌調査結果:土壌含有量

物質名 最大濃度 基準値 最大不適合倍率 基準不適合区画数
鉛及びその化合物        1,200 mg/kg   150 mg/kg以下       8.0倍 5/283  

(3)地下水調査結果

物質名 最大濃度 基準値 最大不適合倍率 基準不適合地点数
ふっ素及びその化合物 3.1 mg/ℓ         0.8 mg/ℓ以下           3.9倍 2/3         

3.汚染原因ならびに今後の対策

六価クロム、鉛につきましては、工場で生産するテープに使用していた着色料に含有されており、受け入れから廃棄まで十分に管理していましたが、何らかの理由で飛散・漏洩した可能性が考えられます。
水銀、砒素、ふっ素につきましては、工場での使用履歴がなく、土地造成工事等により持ち込まれた客土に含まれていたものと推測されます。
対象地につきましては、今後、積和不動産関西株式会社において、土壌汚染対策法に準拠し、汚染土壌の掘削除去及び正常土壌による埋め戻し(掘削・区域外処理工法)による土壌汚染対策工事を適切に実施してまいります。

  • 図1・対象地の位置

    2万5千分1地形図「大阪西北部」(国土地理院、2008年)をもとに作成

  • 図2・調査結果図

本件に関するお問い合わせ先

積水化学工業株式会社
法務部 総務グループ TEL:06-6365-4119
<報道関係の方>
広報部 TEL:03-6748-6467
<土壌汚染対策工事に関する窓口>
積和不動産関西株式会社 法人営業部 TEL:06-6440-3791